切ないSandglassとポピパについて

切ないSandglassとはポピパ11thシングル「ガールズコード」に収録されているカップリング曲です.ポピパファンにとって解釈の難しい曲ということで,自分の考えをまとめたいと思います.※個人の感想です.鵜呑みにはしないでください.

 

参考にさせていただいたもの

sky21phoenix.hatenablog.com

 

公式のインタビュー記事

始動から4年、なぜ『BanG Dream!』は長く愛されるプロジェクトへと育ったのか? 上松範康・中村 航、ふたりの中核クリエイターが明かす成長秘話 | 【es】エンタメステーション

『BanG Dream!』超人気メディアミックスの仕掛け人に聞く。クリエイターとブシロード会長が語った作品愛─「ポピパは来年、いろいろと面白いことがある」 | 【es】エンタメステーション

 

切ないSandglass考察

青春=青い砂?

零れ落ちてしまうだけの青い砂

(中略)

零れ落ちてしまうだけの青春は

切ないSandglass歌詞より引用

 1番と2番の対比ですが,青春を青い砂に例えていると考えられます.砂時計はサラサラとした砂がガラスとガラスの間の隙間を通ってゆっくりと下に落ちていき,全ての砂が落ちるまでの時間が一定の時間になるように作られたものです.青春が砂時計の砂に例えられていることから時間は有限であり(ゆっくりとTime Upがせまり)青春がいつか終わりが来てしまうものであることを表しています.“零れ落ちてしまうだけ”という表現からその空虚感がより一層際立って感じられます.

 

春に泣いて 夏に決めた
これからのこと――
秋に秘めて 冬に知った
これまでを――

(中略)

春に出会い 夏に思う
そのままでいて――
秋に触れて 冬に願う
このままで――

切ないSandglass歌詞より引用

 1番と2番のサビの部分ですが,1番が過去形であり,2番が現在形であることが分かります.2番の歌詞がどうも自分の中でポピパのしてきたこと(特に秋以降の描写)と違和感があるので一般的な青春についてを歌っているのでは?と捉えています.ある程度の根拠として,1番は砂時計についての切なさを表していますが,2番以降は青春の切なさを表しています.

 

結論

 では,この一般的な青春と砂時計を結びつけるものは何でしょうか?これがなのでは ないかと考えます.“青い”空に手を伸ばしていることから砂時計と空が関連付けられますが,“夏の空”より青春とも関連付けられます.青春が過ぎ去ってしまう切なさを“みんな一緒に空に手をかざす”ことで紛らわそうとしているのではないでしょうか?この歌は結局切なさを解決できていないというもどかしさがあります.

 

ポピパの過去と今と未来

 ポピパは今を歌ったバンドです.きっとこれからは内面の問題と向き合っていき,文字通り無敵のバンドへと進化していくことでしょう.

 このブログでは何度も指摘していることですが,ポピパの考察をするにあたり,公開された情報で未来を予測することはあまり意味のないことだと考えています.Roseliaのようにフィーチャーワールドフェスという目標があってそれに向かって頑張る*1バンドではなく,ポピパがポピパ足りえる原点があり,その原点を共有する仲間と(香澄が感じた)キラキラドキドキを探すバンドです.その時間軸では現在はある過去を共有した過去の集合体で,未来は現在の集合体です.すなわち未来と現在には直接関係があるわけではありません.過去を共有していれば現在は何でも良く,その現在までの軌跡がポピパの歴史となるわけです.

 Roseliaはその目的からファンを欲するのに対し,ポピパは5人で完結しているためあまりファンを必要としません.ポピパファンというのはポピパ5人のキラキラドキドキに魅せられて応援しているものなのです.

 

表題曲について

 1st~3rdと4th~6thでは旧バンドリと新バンドリで表題曲が対称になっており,1st, 4thがバンドリの始まり,2st, 5thがポピパの結成を歌った曲*2,3rd, 6thが香澄やポピパ5人,ファンへの応援歌となっています.歌を使って夢を奏でること,愛と勇気を届けることがポピパの使命であるといえます.

 7th, 10thが新たな章を示す歌であり,7thはアニメ放映後・武道館公演後のポピパ,10thはガルパ2章後のポピパのステージとなっています.

 7th~9thで星がまわり続けること,愛と勇気と平和を届けること*3,ポピパ5人の絆や夢が回り続けることがわかりました.

 10th, 11thではポピパの内面にメスが入り,暗黙の了解から脱却し,ポピパ5人でいられる時間を大切にしようと考えるようになったのではないでしょうか?

※追記

表題曲の記述が曖昧なためキズナミュージック♪の考察で、なぜこのような考えを持ったかという背景と詳細な説明をしました。詳しくは↓のリンクの記事をお読みください。

lativior381.hatenablog.com

  

 

 12月に発表される新情報や6thライブが楽しみですね!

 

*1:オタクはRoseliaに全てを賭ける覚悟はある?

*2:ポピパのホシノコドウ≒キラキラドキドキとはSing Girlsであり,沙綾にとってのホシノコドウはハートビートなのではないか?という考察

*3:ポピパの夢が愛と勇気と平和を届けることなのではないか?という考察