2期の香澄の可愛さと沙綾についての話

主観なのですが、

 

 

香澄についての話

ポピパの会話シーンが尊い!って感じるところがアニメでは沢山ありますが、これってつまり、キャラの考察を進めて「このキャラならこういう動きをするのだろう」っていう妄想が脚本と一致するから感動があると思うんです。

 

逆にいえば、考察が足りなければ視聴者には意味不明なことにもなりうる。(1期のたえりみのすき焼きは有名ですよね。)

 

香澄は他者に対する働きかけが得意なキャラであって、その根底には他者に対する全幅の信頼があるからだと思っています。この信頼は香澄の一番の魅力ですが、自己中心的な考え方だとも思います。

一方、他者からの反応には敏感であり、これが香澄の繊細さに繋がっています。特に、自分の問題に出くわすと内に閉じこもり引き籠ってしまうという弱さがあります。 (小説版香澄とそれほど性格が変わってないと感じる要因である)

 

こういったキャラに対する認識は、アニメやガルパのストーリーを通して感じた主観であり、ユーザーのコンテンツに対する向き合い方に応じて認識の度合いが変わるし、感じ方は千差万別である。

何が言いたいのかというと、スタッフが思うほど、ユーザーはまじめにコンテンツに向きあっているわけではないということ。だから「キャラクターのプロフィール欄に書かれている最低限の情報すら認知していない場合もある」

 

アニメ1期はこれからバンドリコンテンツに触れる人たちが大多数でガルパもリリースされていませんでした。そうした状況で3話までを観て嫌悪感を感じないわけがない。

今でこそ、香澄のことをよくわかっていますから、

  • 自分のことが良く分かっていない香澄が唯一分かっていることが、夜空の星々を見た時に感じたキラキラドキドキを夢見ていること。
  • そのキラキラドキドキを逃さないために多少強引にでもランダムスターに価値を見いだしたこと。
  • 他人に対する行動が多く、これは他人に対する全幅の信頼からくるものであること。

これらを知っていて改めて1期のアニメを見返すと、丁寧に描写されているなあと感じるわけです。しかし、知らない人が見ると、香澄が他人に対する配慮もない自己中心的なキャラで頭がおかしいキャラなんだと誤解されても不思議ではない。(アニメ1期当時は、自分も香澄はあまり好きなキャラではなかった)

アニメ2期は1期の反応を見て、キャラdisにならないように細心の注意を払って描かれている印象があります。六花に対する反応が本当に優しくて、香澄の良い面を魅力的に引き出してくださってありがとうございますという感じです。

こころには美咲、香澄には有咲というツッコミ役がいますが、1期の最初ではポピパが結成されていないのでツッコむことができず、これが良くなかったのかもしれません。

 

結論として、「だから考察している人じゃないと分からないような描写をヤメロ」ではなく、「いいぞ、もっとやれ」なんですよね。自分が思い描く彼女たちの日常がテレビ画面で繰り広げられる感動が、きらら枠的なアニメで求められているものだと思うのです。

 

沙綾についての話

ところで香澄に対する誤解が問題になる場面が1期にあります。それが沙綾と香澄の喧嘩シーンです。

ATフィールドを張っている人に対して、ずかずかと踏み込んでくる人がいたら普通は絶許案件だと思います。実際、沙綾は最初は香澄を拒絶した。なぜ、沙綾は香澄を受け入れたのか。

 

他人に対する優しさがある人は、他人を信頼していないから優しくなっている場合があると思うのです。「(どうせ○○さんは言ってもやってくれないから)私がやってあげるね」みたいな。
逆に言うと他人に対する優しさをしない人は、相対的に他人に対する薄い信頼が漠然とあるかもしれないと考えられると思います。*1

 

沙綾は、大好きなバンドを捨てて家族のために動く家族思いなキャラとして良い面ばかりが語られがちですが、それはつまりバンドメンバーも親も信頼していないという裏の面もあるのではないかと考えています。信用できないから全部自分がやる!となってキャパオーバーになってしまったと。*2

沙綾が香澄を受け入れたのは、この子になら安心して自分をさらけ出せるという信頼できる友達を初めて見つけたのかなと思います。その対象が他のポピパメンバーにも広がっていったのかな。

香澄を信頼する根拠は、香澄に「他者に対する全幅の信頼」を感じたからだと思っています。この経験があったからこそ、少しずつ他人を信頼することができ、ポピパが精神的支柱となったのなら嬉しいな。*3

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尊いですね

 

沙綾の無邪気な面が垣間見れる度に歓喜するのが沙綾オタあるあるだと思いますが、信頼できる人だけに見せる素顔ほど良いものはないですよね。*4

 

↓続き

lativior381.hatenablog.com

 

 

 

 

 

*1:これは、大橋さんの優しさについて語りたい話であるが、趣旨とずれるので割愛

*2:小説版沙綾は、そこまで信頼していないとは思えず、もっと成熟した女性だと感じる

*3:沙綾が他人を信頼できない理由はいろいろ考えられると思いますが、これ以上傷つけられたくないという気持ちからではないかと感じています

*4:これも…割愛