大橋彩香さんを私の目標とするまで

特別お題「わたしの推し

今週は、はてなブログ特別お題キャンペーンわたしの推し」について書いていく。

昨今『推し』という言葉をよく耳にするようになった。私の所属する声優オタク界隈では、社会で耳にする少し前から、一般的な言葉として定着している。聞き馴染みのない言葉だった『推し』という言葉は、『推し活』を公言するほど、今では私にとって日常にありふれた言葉となった。

オタク活動を通じて得た『推し』との向き合い方の軌跡をここに残したい。

 

 

大橋彩香さんとは?

私の推しは、人気女性声優アーティストの大橋彩香さんです。声優アーティストは、アニメのキャラクターボイスやナレーション・吹き替えなど、いわゆる『声優』のお仕事だけではなく、メディアミックスコンテンツやソロ活動で歌ったり踊ったり、時にはバンド活動もしたりなど、声を起点に多彩な活動をされている。

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推しとの出会い

数年前、人生に絶望した頃、なにげなくテレビをつけた私が観たのは、とあるアニソン番組だった。CMで引っ越し業者に扮する大橋さんの歌声を聞き、なぜだかとても惹かれたのを覚えている。ここからアニメや声優の世界に興味を持った。

転機は、BanG Dream!(バンドリ)に大橋彩香さんが加入するというニュースを知ったことだ。バンドリは、キャラクターを演じる声優が実際に演奏するのが売り、という新しいメディアミックスのコンテンツで、声優がバンド活動……?と全く意味不明だった。なんか大変そうな仕事に巻き込まれてるなーと当時は思っていた。

バンドリは、今では大橋さんが加入しているPoppin'Party(ポピパ)というバンドだけでなく、他に3バンドも活動している総合メディアミックスプロジェクトに成長していて、中高生を中心に人気なコンテンツだ。ポピパは今年活動6年目で、ロックフェスにも参加経験がある。

ところが、自分が知ったときは有象無象のコンテンツの一つで、とにかく必死そうにしていた。ひたむきで緊張感があり独特な雰囲気を纏っていた。そんなコンテンツを応援することが私の生き甲斐で、絶望の心を癒した。苛烈に応援していたと今では思う。

 

推しになるまで

ポピパのライブビューイングに積極的に参加していた頃、大橋さんのソロライブの開催を知った。バンドリを知ったのは大橋さんのお陰だし一度はライブに行ってみたいな、とパシフィコ横浜に向かった。

 

すごかった。

ポピパで培ったドラムソロ、高い歌唱力で歌うエールソング、情感たっぷりの失恋ソング、本格的なダンスナンバー、そのどれもが新鮮で、推しの虜になった。声優のソロ活動ってすげえと度肝を抜かれた。このライブがきっかけで、精力的に推し活するようになった。

 

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『推し、燃ゆ』を読んで

ライブに通いながら、こんな生活ずっと続けられないな、と迷い続ける日々を過ごした。

そんな私が読んだのが『推し、燃ゆ』である。『推し活』は十人十色で色んな推し方がある中、『推し、燃ゆ』の主人公は解釈のオタクとして描写されており、主人公は自分にそっくりだった。小説が提示した結末は、私の未来だ、と思った。

恐怖で震えた。このままではまずいと『推し、燃ゆ』の考察を読み漁ったが、結果として真人間に戻れそうにもないという諦観が残った。それなら、と『推し、燃ゆ』の続きを自分の人生でもって創造すればいいのではないか?と考えるようになった。

 

主人公は『推し』に3つの要素を体験している。

  1. 応援することによる承認
  2. 人生の理想
  3. 同じ価値観を共有する仲間

もし、推しが炎上してしまったとしても、②や③は主人公の心に残っているのではないか。②や③を自身の中に取り込むことが、推し不在で生きる道なのだと思う。

 

目標へ

そして現在。私は相変わらずライブに行くし、推しはメディアミックスコンテンツを掛け持ちして多忙な日々を送られている。それでも変わったのは、推しに対する向き合い方だ。

応援することが生きる希望なのではなく、自分の人生を創造することこそが希望で、その道筋に、推しが“理想”や“仲間”を内包して寄り添ってくれているのである。

自分の目標として活躍してくださる推しの活動を祈って、今日も自分自身で社会をやっていくのだ。

 

まずは“この人と仕事をしたいな”と思ってもらえる人間力を高めて、笑顔で、そして、一緒にニコニコして生きていきましょう!*1