今週はスマホゲームの感想記事です。
紹介
先週末からALTER EGOをプレイしてました!
ALTER EGO公式サイト↓
ALTER EGOは吹き出しをタップしながらポイント(EGO)を集めて、女性キャラクター「エス」との物語を進めて行くクッキークリッカーゲームです。
世界観はこんな感じです↓
モノクロで陰鬱な雰囲気が漂っています。BGMもピアノ一本で神秘的な雰囲気です。自分は根が暗い人間なので、このくらいのテンション感の作品が性に合っていてやりやすかったです。
エスと壁男のキャラクターが登場し、ストーリーが進むにつれて、エス、壁男、そしてプレイヤー(旅人)3人の関係性が変化します。ストーリーはプレイヤーの選択で変化します。
本格的な精神分析を途中で行ってくれるので、エスに自分を分析してもらいながら、エスとの旅を選択していくことになります。
このゲームは、フォロワーさんの精神分析Tweetで興味を持って始めたんですが、最終的にストーリーに感動して進めていくようになりました! 根暗な人、哲学や心理学が好きな人、人生に絶望している人、DDLCのMonikaが好きな人はハマるゲームなのかなと感じています。もし興味を持たれた方はぜひプレイすることをオススメします!
自分の診断結果はこんな感じでした↓
ちなみに診断結果はこれ pic.twitter.com/b78kR1sb26
— soitan (@lativoir381) 2021年6月29日
【以下ネタバレ有り】ストーリーの感想
ここからはストーリーの感想をネタバレ有で語っていきます。ネタバレ苦手な方は、ブラウザバック推奨です。
では、語っていきます。
エスの言葉
エスの言葉が刺さりすぎて、プレイ中他のことが手につかなくなってしまった。
例えばこれ↓
選ぶ選ばないに関わらず存在が先にあるの。
だから理由を探してしまうんでしょうね。
あなたも……私も。
普段人生をやっていると、「その目的はなんだ?」「エビデンス・データはあるのか?」と目的にそぐわない行動を否定されがちだ。でも、エスは「存在を肯定」してくれている。それが嬉しかった。
私にとって、読書は呼吸よ。
私が私であり続けるために本を読まざるを得ないの。
正気を保つ。ただそれだけのために。
私は本を読み、その世界に耽っている。
この感覚も、非常に納得感のあるものだった。私も、私のことが全然わかっていなかった。わかっていないからどうしたか? 私は他人の人生を消費し始めたのだった。
それを何年も拗らせて今に至る。
これは余談だけど、最近「推し」や「推し活動」が話題を呼ぶほど浸透してきたのは、そういった背景があるからなんじゃないかと漠然と思っている。最近の若者は正解を求めすぎるとよく言われているけれど、大きな物語が消失した現代を生きる若者にとって、「自分の」人生を歩むのはかなり難しいことだと思っている。
さて、そんな“私っぽい”エスが自分の人生を歩むことを決意したTrue Endingで、私は目頭が熱くなってしまった。エスが旅人を通して「私」を発見したように、私も声優を通して自己を見つけてきた。エスを他人とは思えなくなっていった。
推し活動は人生を豊かにしてくれるけど、それ一辺倒では自身が破滅してしまうと、数々の有名コピペが教えてくれている。私はこの旅の果てで見つけた“心の神棚”を道筋に今を生きている。
私は今まで世界に従うか
歯向かうか二択で考えてた。
けれど、二元論の先に私が求める答えがあったの。
肯定でも否定でもない世界との付き合い方が。
ラストは特にここが好きでした。
社会をやっていると、どうしても社会にイライラしてしまうことがある。その時に、「社会が悪い」だけでなく「社会に対する“自分の”付き合い方が悪い」場合もあるのではないかとこれを読んで考えた。
「社会にイライラ」→「社会が悪い」となってしまうと、社会に従うか歯向かうかの二元論に陥っている。そうではなくて、自分がどう社会を解釈したいか、つまり、社会との付き合い方をどうしたいかという視点も大事なように思う。
社会に対する付き合い方を変えれば、社会との距離も変わる。自分らしく社会と付き合うことで、社会に溶け込む。これが“社会をやる”ということなのではないかと感じた。
エスの言う“私が望めば私は私のままでいられる。ようやく気付くことができた。”という言葉は、このことを指しているのだろう。
劇ァ
ラストの結末を読み進めて、劇場版スタァライトだなあと思った。スタァライトも自分の人生を歩む話だった。
スタァライトが職業人が職業をやっていく覚悟を身に付けていくお話だとすれば、ALTER EGOは自分の人生をやっていく覚悟を身に付けるお話だと思う。
まとめ
今年は「さようなら」と清々しい気持ちで語れるコンテンツが多いですね。
ありがとう。