思いがけないプレゼント【週間日記 #42】

この歳になってくると、若者というより早く大人になりたいという気持ちが強くて。いつまで趣味をダラダラ続けるのだろうという焦りが起きたりする。

大人の定義は人それぞれだと思うけど、私の大人の定義は「自分の人生の目標を設定し、それを達成すること」。要するに、プライベートも仕事のように管理できる人で、私はそういう人に憧れたり好きになったりモチベーションになったりする。

 

所謂仕事人間と呼ばれるような人種には、気持ち的には憧れがありつつも、私はそういった人間にはなれないという諦めがついてきた。というのも、趣味の領域は不可侵な領域であり、趣味を捨てて仕事一本でやっていくマインドには到底なり得そうもなかったのだった。私にとって趣味とはシリアスレジャーに分類されるもので、趣味によって得た価値観によって私の自己は更新されていて、例えば推し活でもたらされた価値観はもはやアイデンティティの一部になっている。趣味を手放すことになれば、それはアイデンティティの崩壊を意味する。

 

だから、趣味と仕事を両立する形で大人になっていくための道筋を最近は考えている。

自分の大人の定義に従えば、趣味そのもの、あるいは趣味をしながら「自分の人生の目標を設定し、それを達成すること」ができれば、それは大人になる。

 

先週友人に誘われて同人VTuberのライブに参加してきた。VTuberは大学生と思しき若いファンが多く、実際ライブ直前の生放送では「ライブ初参加」とコメントする人も少なくなかった。一方で、中の人は10年単位で活動をされている猛者であるために、30代や40代の年季の入ったファンも決して少なくなかった。蓋を開けてみれば、私のペンライトの降り方を一生懸命真似してくださる可愛いファンのすぐ横で、声優orアイドルオタク歴5年以上はあるであろう素手勢が一様に狂っているという、意味の分からない(誉め言葉)現場だった。曲数もふんだんでとても楽しかったし心に残った。たぶん、次のライブも参加しているだろう。この同人VTuberの凄いところは、この活動をする傍ら、裏でホロ〇イブのVTuberを兼任していて、しかもツイート内容から察するに、普段はIT系の職場で社畜をしているようだった。

流石にここまでの行動力は難しいまでも、趣味と仕事を両立する私の理想の大人像としては、現実的なモデルに思われた。先週のライブ参加では、目指したい目標となる人が見つかり、思いがけないプレゼントをいただいてしまった。今年はこのモデル設計を頼りに、自分の能力を一歩ずつ上げていきたい。