BanG Dream! 2nd Seasonの感想

どうも、Soitanです。今回はバンドリアニメ2期の感想を簡単にまとめました。前回のアニメ感想記事は↓です。

lativior381.hatenablog.com

 

感想

とても挑戦的で感動的なアニメでしたが、ハイコンテクストなため評価が分かれるアニメだなと思いました。

どうしても感謝を伝えたいことがあって、それは2期をポピパのアニメとして最後まで貫いてくれたことです。キービジュアルが出てから放送が始まるまで5バンド対等の短編アニメになるのではないか?という懸念がありました。実際1話の放送でかなり不安がありましたが、その後の話でちゃんとポピパをメインにしたストーリーであることが分かってポピパ勢としてはとても嬉しかったです。

 4バンド紹介回も全体の構成として、ポピパらしさとは何か?という問題提起があってそれに対する各バンドの答えという形で提示されています。各バンドを踏まえて、じゃあポピパらしさをどう追求していくの?という話の流れで、後半の文化祭・主催ライブ回に繋がっていったのかなと思いました。

 

このアニメの難しさはバンドリを視聴する際のスタンスだと思っていて、これが個々人の評価の分かれる原因になっているのではないかなと感じました。アニメには女の子同士の優しい日常をひたすらに摂取する癒しアニメや初めから複数視聴前提で見る考察系のアニメなどが例えば挙げられると思いますが、バンドリのアニメは実は後者なんですよね。

まず、あるバックボーンや性格を持つキャラクターを丁寧に理解する。その上で、画面に映るキャラクターの機微や表情や関係性を考察して、大枠の話の流れに対してそのキャラクターがテーマにどう向き合っているのかを把握する。ここに視聴者との解釈の一致が生まれて趣を感じる。

 

バンドリは関係性をとても重要視していますが、ある特定のキャラ同士の関係性だけを持ち上げるのはあまり良くないことだと感じています。それはバンドリのテーマをキズナを繋ぐ物語、その手段としての音楽」だと個人的に考えているからです。バンド仲間5人は一見仲良しグループに見えるけれども実はそれぞれの関係性に違いがあって、考え方が違うからこそ時に衝突する。そうした出来事を繰り返してキズナを深めていくこと、またその難しさを伝えるのがバンドリのテーマだと考えていますから、特定の関係性だけを見ていては全体が見えないかなと個人的には思います。

バンドリは女子たちの日常をただ見せる以上の伝えたいことがきっとあると思いますから、その部分が伝わるといいなあと感じました。

 

とはいえ毎週木曜日がとても楽しみで、終わってしまったのが大変残念なのですが、映画と3期が決まっていますから気長に待ちたいなと思っております。特に9話以降はずっと感情が動きっぱなしで、ポピパを掘り下げていただきありがとうございますという感じです。

アニメ2期の評価したいところは、キャラの性格を踏まえた上で2年生になって成長した変わった部分が見られたところです。それはガルパストーリーが割と順当な成長(解釈の範囲内から逸脱しない)が描かれることが多いのに対して、アニメ2期は、1年生次のプロフィールから逸脱するものの成長の延長線上として受け入れられるものを挑戦的に描かれています。一部解釈違いがあったことは事実ですが、概ね受け入れられるもので、香澄達の成長を肌で感じられたのが良かった。

特に2期11話がおたえという天才肌の天然キャラに対して、4人がどこまで理解してどう振る舞うのかが4人で全く異なっています。それが1期の頃のキャラクターとは違っていたこともあって、2年生になった成長とまだまだキズナが遠いなと感じる部分もあったりして、ReturnsやDreamers Go!といった曲の歌詞に込められた意味がより胸に響いてきます。

 

3話でポピパが六花にキラ夢を演奏した際、ポピパファンの六花にはポピパのCiRCLINGが伝わり夢が受け継がれます。しかし、一見フルで演奏したように見えて最後の扉の一節が省かれており、ここにポピパのキズナの不十分性が垣間見えました。そして11話で回収されて、ポピパのキズナが深まったところが素敵なアニメでした。

 

 

2期11話の解釈については↓の記事で個別に取り上げています。

lativior381.hatenablog.com

 

まとめ

毎日が楽しみでした。新しい楽曲ではポピパの過去と現在が整理されて未来を見通すことができるようになった新生ポピパとしてのこれからの展開が楽しみです。